感染者数が10分の1に?なぜミャンマーのコロナ感染者は減ったのか
こんにちは!
さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。
帰国を間近に控えた今週になって、家のあちこちで不備が起きています。
水圧を上げるポンプが動かない、ネットが繋がらない、貯水タンクに水が溜まらない・・・
不便ではありますが、最後の最後までミャンマーらしいなぁと思いながら生活しています(笑)
(トイレ流せないしシャワーにも入れないから貯水タンクは早く直さないとなあ・・・)
さて、今回はミャンマーの新型コロナウイルス感染状況について、2021年1月28日現在の最新情報をお届けします。
現在、ミャンマーではコロナの感染拡大も落ち着いてきて、特にヤンゴンの感染者数は一時期の10分の1くらいにまで減りました!
感染者減の要因考察も含めてご紹介します(^^)/
日本よりミャンマーの方が安全?
ミャンマーで初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたのは、2020年3月23日。
この頃、日本ではすでに東京五輪延期の話題があがっており、東京では1日に50名程の感染者が確認されていました。
私が会社からミャンマー勤務の話を頂いたのが3月13日で、当初は「ミャンマーは感染者がいないから、早々に渡航できるだろう」と見込んでいましたが、上記の感染者確認により、3月31日には商用旅客機の着陸が禁止となり、一気に入国のハードルがあがってしまったのです。
そこから、ミャンマー国内での感染拡大は進み、1人目の感染者が確認されてから1ヶ月も経たないうちに、感染者累計数が100名を超えました。
4~7月までは、ひと月に50~100名程度感染者が増えているという状況でしたが、8月になると急激に感染者が増えて1日に100名以上の感染者がみられるようになります。
その後、累計感染者数は8月約900名→9月約12,500名(+11,600)→10月約51,500名(+39,000)→11月約90,000名(+38,500)→12月(+33,800)とうなぎ上りに増えていきました。
10~12月については単純計算で1日に1,000人以上新規感染者がいたという計算になります。
そうして、10~12月に感染増のピークを迎えたミャンマーですが、私が滞在しているこの12~1月の間で段々と状況が改善していきます。
直近だと、1月26日の感染者数は国全体で411名、内ヤンゴンについては59名という数値になっています。
ピーク時と比較すると、ちょうど3ヶ月前の10月26日は、国全体で1,426名、ヤンゴンは1,156名とその差は歴然です。
ちなみに、1月26日の日本の感染者数は3,853名(内東京は1,026名)と、ミャンマーの9倍ほど。
ピーク時のミャンマーと比較しても遥かに深刻な状況になっています。
ミャンマーは少しずつ国際線の航空便をオープンにしていく流れになっていますが、一方で日本は外国人の入国制限が厳しくなってきており、すっかりミャンマー・日本の状況は逆転!
私も、ミャンマーに来る前は「ミャンマー大丈夫なの?」と言われ、日本帰国を目前にした今は「日本大丈夫?気をつけてね」と言われており、身をもって状況の変化を感じているところです(-_-;)
どうして感染者数が減ったのか?
さて、ここで気になるのは、どのようにして感染者数が減っていったのかということ。
日本でも緊急事態宣言が発令されていますが、ミャンマー国内でも色々な対策がされてきました。
現地の人たちから聞いた意見も踏まえて、主要な仮説をご紹介します。
仮説① 店内飲食・寺院参拝が禁止になったから
先日ご紹介したとおり、現在ミャンマーでは一部地域でStay Home規制がかかっており、また、店内飲食やパゴダ(寺院)での参拝を禁止することで、人が集まらないよう対策されています。 scshd-global.hatenablog.com
店内飲食はマスクを外して食事をすることになりますし、寺院はマスクをしているにしても人が密集するため、この2つを禁止したことで大きく感染リスクを下げることができたのではないかと考えられます。
仮説② 国民1人1人の感染対策が強化されたから
ミャンマーの人は、日本人よりも「なんとしてもかかりたくない!」という意識が強いように思います。
日本に比べると、ミャンマーでは新型コロナウイルスに感染して重症化・死亡率が高くなっています。
これは医療環境によるところも大きく、感染してしまえば命にかかわる事態になりかねないという意識があるようです。
現在、ヤンゴンでは外出時にマスクを着用するよう義務付けられており、実際にきちんとマスクをつけて外出をされています。
中には防護用のキャップを被っていたり、フェイスガードを着用して外出している人もいらっしゃり、それも1人・2人ではなく、結構日常的に見かけることが多いです。
(私もパートナー企業のポールスター社の事務所で勤務する際には、フェイスガードを貸し出して頂いています。)
また、タクシーにはコロナ対策のビニールシートが貼られていて、どの車にもたいていアルコール消毒のジェルなどが置いてあります。
個人でも消毒ジェルを持ち歩いている人が多く、タクシー運転手さんもこまめに手指消毒をされている様子でした。
これが田舎の方に行くと少し状況は変わるかもしれませんが、少なくともヤンゴンでは相当コロナ対策に対する意識は高いと感じています。
仮説③ 乾季で暑くなったから
ミャンマーは北側と南側で気候が異なり、これは南に位置するヤンゴンの話になりますが、乾季で暑くなったというのも要因の1つかもしれません。
ヤンゴンは年間通して30℃前後の気温なので、何月であっても暑いには暑いのですが(笑) 雨期は少し涼しく、乾季の方がより暑い日が続くようです。
新型コロナウイルスは気温・湿度が低いところの方が感染力を維持しやすく、世界的に見てもそのような地域での感染者数が多いという情報もあります。
ですので、もしかすると、このわずかな気温の変化が感染力抑制に繋がったのかも?
このまま収束なるか?
いかがでしたでしょうか?
ミャンマーでは昨日1月27日から医療従事者・ボランティアに対して、インドから輸入されたワクチンの接種を開始しており、2月5日からは高齢者や基礎疾患がある人を優先として随時ワクチン接種が行われていくようです。
これにより、重症化・死亡率が下がることが見込まれ、コロナ感染拡大の収束に繋がる・・・かも?
もしくは、Stay Homeや店内飲食・寺院参拝が解禁されたら、またパンデミックが起きてしまう可能性もあります。
いずれにしても、自身の感染対策を行いながら状況を見守ることしかできず、ミャンマー・日本そして世界各地で、一刻も早く安心して過ごせる日々を取り戻せるよう祈るばかりです。
このブログをご覧の皆さんも、どうかお気をつけてお過ごしくださいね(>_<)
本日もご覧いただきありがとうございました!
滞在期間残り1日+帰国日となりました。明日もどうぞよろしくお願いします!!
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