祝日大国ミャンマー。月の満ち欠けと共に生きる
こんにちは!
さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。
今日は"Karen New Year"ということで、ミャンマーは祝日となっています。
ミャンマーで3番目に人口の多いカレン族の新年ということで、例年だと式典や催し物が開かれて、各地でお祝いをしているのだとか。
今年はコロナ禍ということもあり、なかなか集会を開けない状況。
静かにお家でお祝いされているのでしょうか?
町の様子は、いつもと変わりがないように見受けられます。
(花を買っている人を数名みかけましたが・・関係あるのかな?)
日本もそうですが、早くコロナが落ち着き、楽しいこと・喜ばしいことを同じ場所で共有できる日が戻ってくるよう、祈るばかりです(>_<)
さて、本日はそんなミャンマーの祝日事情について紹介します。
どんな祝日があるかを知ることで、ミャンマーの文化を垣間見ることができますよ♪
日本と比較しながら見てみましょう!
ミャンマーは祝日大国!?
ミャンマーの紹介に入る前に、日本の祝日が年間何日間なのか、皆さんご存じでしょうか?
2021年日本の祝日は17日間、昨年2020年は18日間でした。(振替休日含む)
これは世界的に見てもかなり多い方のようです。
ネットで「祝日大国」と検索すると、トップに「祝日大国ニッポン」「日本人は休みすぎ」などのタイトルが並びます。
勝手なイメージで、「オーストラリアとか、休み多そう」と思って(笑) 調べてみましたが、なんと9日間だけ!
ゆったりしているイメージがあったオーストラリアですが、実は日本の方が多く休んでいるんですね('Д')
しかし!
そんな日本に隠れて(?)、ミャンマーには日本よりもたくさんの祝日があるんです!
以下の表をご覧ください。
日付 | 曜日 | 祝祭日名称(日本語) | 祝祭日名称(現地語など) |
---|---|---|---|
1月1日 | 金曜 | 新年 | New Year's Day |
1月4日 | 月曜 | 独立記念日 | Independence Day |
2月12日 | 金曜 | 連邦記念日 | Union Day |
3月2日 | 火曜 | 農民の日 | Peasant's Day |
3月26日 | 金曜 | 振替休日(タバウン満月) | Substitution(Full Moon Day of Tabaung) |
3月27日 | 土曜 | タバウン満月 | Full Moon Day of Tabaung |
3月27日 | 土曜 | 国軍記念日 | Armed Forces Day |
3月29日 | 月曜 | 振替休日(国軍記念日) | Substitution(Armed Forces Day) |
4月13~19日 | 火曜~月曜 | 水祭 | Thingyan Water Festival |
4月30日 | 金曜 | 振替休日(労働者の日(メーデー)) | Substitution(Labor Day) |
5月1日 | 土曜 | 労働者の日(メーデー) | Labor Day |
5月25日 | 火曜 | カソン満月 | Full Moon Day of Kason |
7月19日 | 月曜 | 殉難者の日 | Marty's Day |
7月23日 | 金曜 | ワソー満月 | Full Moon Day of Waso |
10月19~21日 | 火曜~木曜 | タディンジュ満月 | Full Moon Day of Thadingyut |
11月17~18日 | 水曜~木曜 | タザウンダイン休日 | Tazaungdaing Holiday |
11月28日 | 日曜 | 国民の祝日 | National Day |
11月29日 | 月曜 | 振替休日(国民の祝日) | Substitution(National Day) |
12月24日 | 金曜 | 振替休日(クリスマス) | Substitution(Chiristmas Day) |
12月25日 | 土曜 | クリスマス | Chiristmas Day |
12月31日 | 金曜 | 年末休暇 | New Year's Eve |
(引用元:https://www.jetro.go.jp/world/asia/mm/holiday.html)
数えるのもちょっと大変ですよね(笑)
これでざっと合計30日間!
プラスアルファでイスラム祝日・ヒンドゥー祝日が加わります。(月齢により現時点では未定)
およそ日本の2倍近く祝日があるという計算になりますね。
調べたところ、なんと昨年2020年から振替休日制度がされたばかりで、おかげで祝日の数がさらに増えているようです。
これぞ真の祝日大国・・・( ゚Д゚)
満月のお祭り
先ほどの表を見て頂くと、満月を祝う祝日がいくつかあるのがわかります。
・タバウン満月
・カソン満月
・ワソー満月
・タディンジュ満月
・タザウンダイン満月
ミャンマー人は敬虔な仏教徒が多く、満月の日を祝うのは、仏教にまつわる慣習なのだそうです。
ブッダが生まれ、悟りを開き、亡くなったのはいずれも満月の夜とされています。
そのため、ミャンマーの満月のお祭りでは、ロウソクの火を灯してお釈迦様をお迎えしたり、ブッダ生誕地の菩提樹に水をかけにいくなど、いずれも信仰の深さが伺える行事が行われています。
祝日じゃない日も、満月の日は大切にされているようです。
年末頃に満月を迎えましたが、その日は「満月だから」ということで、路上のお店はいつもより早く店じまいをしていました。
(そしていつものお店で夕飯を買えなかったというオチです笑)
行事や祭り事としてだけでなく、日頃から宗教に根付いた生活をしており、日本との違いを強く感じた出来事でした。
日本の祝日って・・
いかがでしたでしょうか?
こう考えてみると、日本の祝日は正しく祝われていることが少ないのでは・・?と思います。
日本は「国民の祝日に関する法律」の中で、各祝日の定義が決められていますが、全ての祝日が何を祝っているものなのか、答えられる日本人は少ないのでは?
なんとなくイベント化してしまっている日本の祝日。
これを機に、本来の意味を理解することで、”ただの休み”ではなく、お祝いの気持ち・感謝の心を持って過ごすことができるかもしれませんね。
私もしっかり自国のことを学ぼうと思います!
本日もご覧いただきありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします!
〇今日のミャンマー語〇
လပြည့်(ラーピー) = 満月
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