はるかのミャンマー滞在記~アフターコロナも海外で働こう!~

★2020年12月10日~2021年2月まで毎日更新★ コロナ禍にミャンマーへ渡航!現地の様子をリアルタイムでお届けします!

ミャンマーから水際対策強化中の日本へ!帰国レポート【施設待機編】

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

前回まではミャンマーから水際対策強化中の日本へ【出国編】【入国編】をお届けしました。

scshd-global.hatenablog.com

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前回は、入国後の検疫を終え、(出国前72h以内のPCR検査を受けていない為に)検疫所が指定する宿泊施設に向かうバスへ乗ったところで終わっていたので、今回はその続きになります!

この"検疫所が確保する宿泊施設等"の利用に関する事前情報が少なく、帰国前の不安要素の1つになっていました。

宿泊先によって対応が異なるかもしれませんが、今回は私の場合どうだったのかをレポートしていきます!

 

厳重体制のホテル移動

 

検疫所指定のバスに乗り込むと、全面的にビニールで養生されており、ミャンマー入国時ぶりにここまで厳重なコロナ対策を見た気がします(^^;)

窓にも何か貼ってあるのか、両サイドの窓から外は全く見えないようになっていました。

もちろん運転手の方も、防護服を着込んでいます。

 

飛行機到着後~検疫所を抜けるまでは、係の方はほとんど防護服などの着用はされておらず割と軽装で、感染対策の仕切りも簡易的なものだったので、日本到着後は後にも先にもこのバスより厳重な対策をしているところはありませんでした。

 

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そうしてバスに乗り込み、移動すること約10分。

バスが停車しても、係の人が来るまでは席で座って待っているようアナウンスがあります。

ホテルでの受付は本来一人ずつ案内されるそうですが、今回このバスで来たのは私と一組の家族だけだったので、私は一人で、ご家族の方達は全員まとめて受付することになりました。

 

チェックインは、通常のデスクではなく、入口付近に専用の簡易デスクが設けられていました。

空港で陰性印をもらった健康票と、滞在中の誓約所をホテルの方に渡し、健康票はその場で返却、誓約書は厚労省へ原本提出のため、ホテルで一度預かって退所日にコピーを返してくれるということでした。

滞在中、原則部屋から出てはいけないこと、毎日検温を行い報告すること等、いくつか注意の説明を受けて、滞在のしおりと体温計を受け取ります。

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受け付けは以上で終わり、最後に夜食を受け取って部屋に向かうようにということでした。

この時すでに22時を過ぎており、15時頃に機内食を食べてから何も食べておらず、20時に着陸後も検疫で空港にいるあいだ何も食べていなかったので、夜食を頂けて良かったです・・・。

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部屋への移動は、特にビニールでの養生などはされておらず、その代わりエレベーターに乗る際は係の人が操作盤を動かすので、宿泊者は触らないようにとだけ言われました。

 

宿泊階に到着すると、廊下には各部屋の前に椅子が並んでいました。

恐らくこの階は全て待機者用の客室なのだろうと思います。

 

後日、たまたま向かいの部屋の人を見かけたのですが、見た感じ欧米系の方でした。

滞在のしおりには、イギリスや南アフリカなどコロナ変異種が見つかった国からの入国者向けの案内も記載されていたので、もしかするとそのような方達と同じ宿泊施設に泊まる可能性もあるかもしれません。

 

とはいえ、自室のドアにも「自分の部屋から出ないでください」と大々的に書かれていますし、割と頻繁に検疫所の方も様子を見に来ているようで管理もしっかりしていたので、ほぼほぼ人と接触したり感染するような危険はないのかなと思います。

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左:検疫所手配の宿泊先の部屋 右:部屋のドアに貼ってあった紙

このときすでに22時半頃でしたが、到着当日から検温を行うよう案内があったので、眠い目をこすりながら体温を測ります。
ホテルへの報告は、報告用の専用チャットにアクセスして、体温やその他の諸症状がないかどうかを入力・送信すればOK。

ちなみにこれは、厚労省へのLINEでの体調報告とは別途行わなければならず、以降は毎朝8時頃に検温をして、同じくチャットで報告をしていくことになります。

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検温を済ませ、夜食も食べて、その日はすぐに眠りにつきました。


久しぶりの蚊もいない、謎の虫に全身を刺されることもない夜。

朝までぐっすり眠ることができ、あらためて「日本に帰ってきたんだなぁ」と実感がわいた初日でした。

 

あっという間の3日間

 

翌日からは、大体決まった時間にお弁当が配布され、朝・昼・晩を提供して頂きながら過ごしました。

お弁当を配る前に館内放送が流れ、配布中は部屋から出ないようにアナウンスされ、ホテルの方が配布し終わると、再度館内放送で配布完了の案内がされ、それを合図にお弁当を取りに行きます。

 

他の部屋の前には椅子が置いてあったのですが、私の部屋の前には椅子がなく、お弁当はいつも部屋のドアノブにかけてありました。

お弁当+果物ジュース+お茶+味噌汁が基本のセットで、たまに果物やサラダがついてきました。

お部屋にはミネラルウォーター等はなかったのですが、滞在のしおりを見る限りだと、頼めば貰えるようです。(私は特に気にならなかったのでお風呂場で水を汲んでいましたが・・)

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ここでの待機中ももちろん日中はリモートワークをしていて、周りには「大変でしょう」等と言われていたのですが、ミャンマーにいた時の待機期間に比べれば、3日間なんて全然へっちゃらでした!(笑)

ただ、日本人には問題ないと思いますが、客室やお風呂場の広さは日本サイズになっているため、入国したばかりの外国人には少し大変だったかもしれません(^^;)

 

そして、入国の翌日から3日目(私の場合1/30入国→2/2)の朝。

朝食の代わりに、ドアノブにはPCR検査の検査キットが入った袋がかけられており、各自7時半までに自室で唾液を採取し、パスポートを手元に用意して待機します。

しばらくすると、部屋のドアがノックされ、防護服姿の係員に検査キット・パスポートを渡しました。

 

PCR検査の前は食事が禁止されている為、全室のPCR検査キットの回収が終わってから、この日は少し遅めの時間に朝食が配布されました。

その後、お昼頃に部屋の電話がなり、検査の結果、陰性だったので本日退所が出来ますと連絡を受けました。

 

私の滞在先では、15時と18時に成田空港・羽田空港行きのバスを出しているほか、宿泊者の次の滞在先への移動方法に応じてチェックアウト時間を決められるようでした。

私は17時までは仕事があったので、18時のチェックアウトにしてもらいました。

 

時間になると、内線で電話が来て、ロビーに来るように案内されます。

誓約書の返却と、厚労省のフォローアップLINEカウントが登録されているかどうか、COCOA(コロナ陽性者との接触確認アプリ)が入っているかどうか確認され、OKであればチェックアウト完了です。(宿泊費用等、支払いはありません)

 

ここからは入国後14日間の待機期間の内、残りの11日間を自身が手配した宿泊施設(または自宅等)で過ごすことになります。

また長くなったので今日はこの辺で!次回に続きます。

 

絶賛待機中!

 

いかがでしたでしょうか?

 

ということで、本日もこのブログは待機先の宿泊施設から更新しています。

11日間同じホテルで過ごすというのは、私の人生史上最長かもしれません・・・(笑)

こうも短期間で生活環境が変わると、自覚はなくてもストレスが溜まるそうなので、引き続き体調には留意をして過ごしたいと思います。

 

寒くなってきたので、皆さんもお体にお気をつけてお過ごしくださいね(^^♪

それではまた次回の更新をお楽しみに!

 

 

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ミャンマーから水際対策強化中の日本へ!帰国レポート【入国編】

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

昨日のミャンマーでのニュースに、未だショックを感じている今日。

まずは無事に帰国できたことに感謝し、今自分のやるべきことに集中したいと思います。

 

月並みですが、日本に帰ってきて、日本の恵まれた環境にありがたみを感じています。

暖かい布団で安心して眠れること、水道の水がきれいなこと、平和に暮らせること。

なんだかうまく言えないのですが、やっぱり自分は日本人なんだなって、帰ってきて思いました。

 

ミャンマーでたくさんの魅力に触れた分、もっともっと日本のことも好きになれそうです(*^^)

 

さて、今日はコロナ禍の日本帰国レポート第二弾ということで、日本への入国の様子をお届けします!

帰国前にきちんと知っておかないとちょっと大変かも?

今回の記事は参考までに、ぜひ最新情報をチェックして帰国の準備をしましょう(^^♪

 

たくさんの審査を乗り越えて・・・

 

飛行機に乗ってすぐ、税関で提出する書類と、検疫用の健康票を渡されます。

検疫関係の書類、まだあるのね(*_*)と思いながら、ささっと記入を済ませ、あとはゆっくりと機内で過ごしました。

 

成田空港には予定時刻よりも1時間くらい早く到着。(5時間半くらいのフライト)

搭乗しているお客さんが少なかったので、到着後一番乗りで飛行機を後にします。

 

機内でアナウンスがありましたが、到着時の成田空港の気温は2℃。

30℃の世界からやってきた私には極寒でした・・・(来週北海道に帰るのが恐ろしい)。

 

そしてここから怒涛の審査ラッシュが始まります。

 

①出国前陰性証明チェック

若干寒さに震えながらターミナルを歩いていくと、何やらパイプ椅子がずらーーっと並んでいます。

その奥には簡易窓口がいくつか設けられていて、そこでパスポート・(機内で書いた)健康票・出国前のPCR検査陰性証明書のチェックが行われる模様。

せっかく一番乗りで到着したのですが、例のごとく私は出国前のPCR検査を受けていない為、一番最後に案内されることになりました。

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そうして窓側の椅子でしばらく待っていると、私の後から降りてきた人たちが続々と到着し、第一審査を抜けていきます。

待っている間、一度検疫所の方に声を掛けられて、PCR検査を受けられなかった理由について簡単にお伝えしました。

どうやら他にももう一組、陰性証明を取得していない人達がいるようでした。

 

そうこうしている内に他の乗客は全員通過したようで、今度は私たちが窓口へ向かいます。

そこでパスポート・質問票を提示し、陰性証明を受けていないことを説明すると、健康票に"陰性証明無"のハンコが押されて返ってきました。

また、健康票の右上にはレベル3・レベル2と書かれたチェックボックスがあり、私はレベル3にチェックが記入されていました。(恐らく渡航勧告のレベルの表記、ミャンマーは未だに渡航中止勧告対象地域のようです・・・)

返却された書類を持って、次のエリアへ個別に案内されます。

 

※ちなみにここから先はほとんど写真撮影禁止エリアになっていました。

 なので、文章だけで失礼(^-^;

 

PCR検査

次に待っていたのはPCR検査。

空港で行われるのは唾液による検査方法で、検査受診前30分は飲食しないよう貼り紙がされていました。

ここでもパスポート・健康票を渡して受付を行い、検査キット(試験管と漏斗)を受け取って検査ブースへ向かいます。

 

簡易的な仕切りで1人ずつ入れる半個室がいくつか並んでおり、そのうちの1つに案内されます。

コの字型のブースに入ると、正面の壁に検査方法案内が表示されたタブレットがあり、漏斗を使い、試験管に書いてある所定の線のところまで唾液を採取するようにアニメーションが表示されていました。

これが結構時間がかかって大変なのですが・・・鼻に棒刺されるよりマシ!と思いながら提出を済ませました(笑)

 

検査エリアの出口には消毒液が置かれており、ここで手を消毒して次のエリアへ向かいます。

 

③検疫

続いては、検疫所。(と呼ぶのかな・・・正しい名称がわかりませんでした)

前回紹介した通り、ヤンゴンの空港にいるうちに、検疫用の質問に答えてQRコードを取得していました。

あのQRコードはどうやらここで使うようです。

 

(QRコードを用意していない人は、検疫エリアに入る前にその場で入力するか、回答を記入しなければいけない感じでした。

それはちょっと手間だし時間もかかるので、やはり出国する前に回答しておいて正解でした!)

 

受付は2段階になっていて、1つ目の受付ではパスポート・健康票を提示し直近の滞在歴について簡単な質問があった後に、健康票にPCR検査結果待ち用の座席番号の記入と、受検者番号のシールが貼られて、次の受付へ誘導されます。

 

2つ目の窓口では、まずパスポートを専用の機会でピッとスキャンし、次に用意していたQRコードを別の機械でスキャンして、最後に健康票も提示しました。

窓口の人にQRコード内の情報が表示され、再度直近2週間以内の滞在歴や、入国後待機期間中の滞在先やそこへの移動方法について質問を受けます。

 

回答が終わると、今後14日間の待機について注意事項と、厚労省の帰国者健康チェックLINEへの登録および接触確認アプリCOCOAの導入を促されました。

私は昨年7月にCOCOAをインストールしてあったので、帰国者健康チェックLINEへの登録だけでOKでした。

 

合わせて、待機期間中の約束事項について、誓約書の用紙も貰いました。

私は事前に誓約書の準備をしていなかったのですが、ネットでもダウンロードすることができるので、事前に準備しておくと手間が省けて良いと思います。

 

PCR検査結果待ち

2つ目の受付も終わり、ここからしばらくPCR検査の結果を待つことになります。

検査結果待ちのスペースはA・B・Cの区画に分けられていて、番号が書かれた椅子が並んでいました。

1つ目の受付で指定された座席番号をもとに、私は「C-1」の席で結果を待つことになりました。(どうやらCが陰性証明なしの人の席のようです)

 

周りを見渡すと「Quarantine」と書かれたジャンパーやゼッケンを着用したスタッフさんがたくさんいました。

恐らくですが、ゼッケンを着ているのはお手伝いの方達だと思われ、今のコロナの状況を踏まえてか、かなり増員されている様子でした。

 

LINEの登録や、誓約書の記入をして待っていると、検疫所の方から今日から入国後3日目までは指定の施設で待機することを再度説明されました。

入国当日を0日として、翌日から3日となるということで、3日目にPCR検査を受けて陰性であればその後の自宅等待機に移行するとのこと。

 

私は事前にそのつもりでホテルを手配していたのですが、もう一組の方達は入国日から14日分の滞在先を手配していた様子。

厚労省HPによると、その場合のホテルなどのキャンセル料は本人負担になるそうなので、もし出国前にPCR検査を受けられない事情がある人は要注意です(^^;)

 

⑤陰性証明取得・入国

席で待つこと1時間程度で検査結果を知らせるアナウンスが流れます。

1つ目の受付で提示された受検者番号で呼ばれ、手荷物を持って出口ゲートへ移動するよう案内されました。

 

ゲートの手前に、再度検疫官による確認窓口が設けられており、ここできちんと空港PCR検査が陰性であったかチェックされます。

結果が確認できると、健康票に陰性証明のハンコが押され、quarantineと書かれた赤い紙を渡されました。

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赤い紙と青い紙があるらしい

その後係の人の案内について行き、顔認証を終え入国完了。

預け荷物を受け取り、税関を通過して、そのまま空港の外へ向かいました。

 

空港を出てすぐのところに専用バスが停まっており、これに乗って検疫所が指定する宿泊施設へ向かいます。

 

(次回へつづく・・・。)

 

まだまだ続く帰国レポート

 

いかがでしたでしょうか?

長くなったので今日はここまで、次回は宿泊施設での3日間の様子についてレポートします!

 

飛行機を降りてから入国までの道のりはとっても長かった・・・

普段でも飛行機を降りてから預け荷物の受け取り場所までって結構歩きますけど、今回はいつもの3倍くらい歩いたような気がします。

まあでも、ここから3日間はまったく部屋から出ない生活になるので、3日間分の運動と思えばこんなものでしょうか?(笑)

 

ちなみに今日が3日目なので、これからPCR検査を受けます。

陰性であれば、夕方には別途手配していた宿泊先へ向かう予定です。

無事に陰性でありますように!

 

帰国レポートは、あと「施設隔離編」・「自宅等待機編」の2本で完結する見込みですので、どうぞ最後までお付き合いくださいね(^^♪

ではまた明日!

 

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ミャンマーから水際対策強化中の日本へ!帰国レポート【出国編】

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

昨日、ついに帰国いたしました!(今は日本から更新しています)

帰国当日の朝は、同居の方が最終日だからということで近所の市場でモヒンガーとプリンを買ってきて下さり、ラペイエまで入れてくださいました!(いつもありがとうございます!)

実は、私モヒンガーに入っている粉のドロドロした感じが苦手だったのですが、最終日だからか、今日はスープまでおいしく完食することができました!

次来るときは、もっと色々な食べ物にチャレンジしてみたいなあ(^^♪

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モヒンガー・ラペイエ(紅茶)・プリン

ということで、今回はコロナ禍の日本帰国の様子をレポートします。

まず第一弾は2020年1月30日現在のヤンゴン空港国際線の状況や出国までの様子をお届けします。

日本出国時同様、かなり閑散としていました(^-^;

平時を知っている人にはちょっと驚きかも? ぜひご覧ください!

 

出国時のデジャブ?ヤンゴン国際空港の今

 

実は私、一人で国際線の飛行機に乗るのは初めてでした。

いつもは自分より詳しい人が一緒だったので、その人たちについて行っていたのですが、今回は「出発の何時間前までに空港に居たらいいのか」というところから自分で調べて向かいました。

 

ネットで、最低でも2.5h以上前には空港に着いていた方が良いとの情報を仕入れ、そのつもりでいたのですが、荷物のパッキングに手間どってしまい、結局到着したのは出発の2h前でした。

ただ、後述しますが、今の状況だと2h前でも早すぎたくらいかもしれません。(1h前でも間に合うかも笑)

 

ここから、ネットで調べていた情報は"平時"のものであり、今の状況は全く異なるということを突き付けられていきます。

 

一番初めに様子が違うのを悟ったのは、国際線ターミナルの入り口での手荷物検査。

ミャンマーでは日本と異なり、空港のターミナルに入る前にも手荷物検査が行われるのですが、平時はここに行列ができており、まずターミナルに入るのに時間がかかるということでした。

 

ですが、私が行ったときはご覧の通りのガラ空き。

待ち時間はなく、入口で検温と手荷物の検査を受け、さっさと入場できてしまいました。

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そして、入場後に待っていたのは、やや薄暗く静かなターミナルでした。

成田出国時もかなり閑散としていましたが、ヤンゴンは飲食店での店内飲食が禁止であることも手伝ってか、KFCを始めとする飲食店・カフェは全て閉まっており、チェックインをするためだけの空間になっていました。

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真っ暗なKFC その他のお店も一切やっていません

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空港スタッフの他には片手で数えられる程度の搭乗者がいるだけでした

日本を出国したときと同じような様子を見届けながら、チェックインカウンターへ向かいます。
チケット・パスポートを渡すと、PCR検査の陰性証明はあるか聞かれ、所持していないことを伝えました。

本来、日本への入国には72h以内のPCR検査陰性証明が必要なのですが、現在ミャンマーで国際的に有効なPCR検査を受けれる場所が1カ所しかなく(かつ予約不可)、国内中から受検者が殺到しているということで、検査場での感染リスクをふまえ「出国前には受けない」という判断にいたりました。

日本人の場合は、PCRを受けていなくても入国自体はできるということで、その代わり入国後3日間は政府指定の滞在先で待機が必要になります。

 

陰性証明を取得していないケースがまれなのか、チェックインデスクの方達も少しざわつき始め、3人くらいに「受けていない場合は日本政府の指定で・・・」ということで先ほどの待機の件を再三確認されました。(笑)

厚労省のHPや、サポート窓口にも確認して、待機の件については理解していると伝え、ようやくチェックインの手続きを終えます。

 

ターミナル内のお店もやっていないので、チェックイン後はそのままイミグレーションに直行です!

 

完全防備のミャンマー

 

平時であれば3階もあるようですが・・・この時はエスカレーターが封鎖されており、有無を言わせずイミグレーションに向かうしかありません。

案の定イミグレーション内もガラ空きで、ここも待ち時間は一切なく通過していきます。

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審査を終えると、今度は搭乗前の手荷物検査です。

検査場につくと、防護服を着た搭乗者が検査を受けているところでした。

搭乗者達の話している言葉を聞く限り、ミャンマー人のようです。

日本のコロナの状況を踏まえ、かなり厳重に対策されているようですね・・・。

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私も手荷物検査を済ませ、搭乗ゲートがあるエリアへ向かいます。

もちろん、ここも人はほとんどいません。

私と同じヤンゴン→成田便に乗る人も、恐らく20名もいないくらい。

そして、搭乗者の半分程度の人は、先ほどの人たちのように防護服を着ていました。

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そして、地味にショックを受けたのが免税店がほとんどやっていないということ。

近年、空港内のお店が充実してきたと言われているヤンゴン国際空港ですが、コロナの状況によりほとんどのお店が閉まっており、私が行った時は写真のお店と、もう一つ(高級バッグ・時計などの店)の2店舗しか空いていませんでした。

「ARTISAN」というネットでも評判のお土産屋さんがあると聞いていたのですが、そちらもやっておらず・・・ちょっぴり残念でした(-_-;)

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右側では飲み物・軽食(スナック)

左側ではストールや翡翠のアクセサリーなどちょっとしたお土産が売っていました

ということで、ここでもすることがないので(笑) おとなしくゲート前の席で座って待つことに。
出発12:20に対し、私が空港についたのは10:20でしたが、この時点で時刻は11:00。

飛行機への入場は11:40からということで、かなり時間に余裕がありました。

 

しばらく座って待っていると、空港スタッフに「質問票はもう入力しましたか?」と声を掛けられました。

チェックインをしたときにカウンターで案内書をもらっていたのですが、ネット環境がある今の内に入力しておいてほしいということでした。

 

案内に記載があったWebページへアクセスし、回答を入力していくと最後のページにQRコードが表示されます。

このページを閉じるとQRコードは再表示はできないということで、その場でスクショを取ってスマホに保存しておきました。

空港で当日出国前に入力しても良いですし、自宅等のPCで予め入力し、QRコードを印刷して持ってきても良いようです。

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滞在歴等に関する質問に答え、最後に表示されたQRコードのスクショを保存します

そうこうしている内に搭乗案内が始まりました。

搭乗者は少数でしたが、一応席の場所に応じてグループ毎に入場していきます。

 

今回はANAを利用させて頂き、CAさんが日本人であることに「日本人だ!日本語だ!」となぜかとても安心感を感じました(笑)

そうしてコロナ禍のヤンゴン国際空港に別れを告げ、無事に帰りの旅路についたのでした・・・

 

引き続きコロナ禍の最新情報をお届けします!

 

いかがでしたでしょうか?

 

次回は日本入国の様子をレポートしていきますが、今回も含めコロナ禍の最新情報があまり得られなかったので、少し不安を抱えながらの帰国でした。

結果としては、今こうして日本のホテルでブログを書いているので、無事に入国できたのですが、他にも疑問・不安を抱えて帰国している方も多いのでは?

 

明日も引き続き現在の最新情報をお届けしますので、何かのお役に立てれば幸いです(^^♪

明日の更新もお楽しみに!!

 

 

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アフターコロナも海外で働こう!ミャンマーへ来て思うこと

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

ついに帰国前日になりました!

帰る前に「イチャクエ(揚げパン)をもう一度食べたい!」ということで、ティリさんにお願いして朝の露店に買いに行きました。

そこで買ったイチャクエが、とっても大きくてビックリ( ゚Д゚)

 

写真は4本あるように見えますが、これで2本です(2ラインで1本。私とティリさんで1本ずつ食べました)。

揚げパンなので朝からカロリーが気になるところですが・・・おいしかったので良しとしましょう。

ミャンマーで、シャンカオスエの次くらいに気に入ったのがこのイチャクエでした。

お腹いっぱい食べて、これで思い残すことなく帰れます!!(おおげさ?笑)

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私の手の倍くらい長い・・・

さて、今回はこのブログのテーマである「アフターコロナも海外で働こう!」について、私の想いを皆さんにお伝えします。

今回私がミャンマーに来るという選択をしたように、弊社の仲間の中にも同じように自分の意志で海外で働くという選択をした社員がいます。

 

リスクが伴う選択ではあるけれど、ぜひ前向きにとらえてチャレンジしてほしい!

そんな思いが、この記事を通して皆さんに伝わりますように・・・!

 

コロナ禍に海外渡航するということ

 

「コロナ禍に海外で仕事するのは、ちょっと心配・・・」

 

本ブログは、そんな思いがある人に向けて、アフターコロナも海外で働こうよ!というコンセプトで書き続けてきました。

 

私自身も、会社からミャンマーで働くという話を頂いた際、コロナのことも踏まえた上で自分で「行きます」と回答をしました。

決して新型コロナウイルスを軽視しているわけではありませんが、そもそも海外へ行くというのは自己責任であって、コロナ禍であろうがなかろうが、自分の身は自分で守らなければなりません。

 

また、日本にいるからといって100%安全かというと、そういうわけでもありません。

昨日ご紹介した通り、直近の感染者数だけを見ると、日本よりもミャンマーの方がかえって安全なのでは?と思うくらいです。 

scshd-global.hatenablog.com

 

自分を守るために取るべき行動は、日本にいても、海外にいても同じ。

であれば、「コロナだから」と言って海外で働きたいという思いを諦める必要はないのでは、と個人的には思います。

 

何よりいつ収束するのか分からない中で、「いつかコロナが落ち着いたら行こう・・・」と思っているうちに、せっかくのチャンスを逃してしまってはもったいない!

 

私は「海外事業をやりたい!!」と言って、入社から4年半この機会を待ち続けてきました。

確かに、一度くらいは「せっかく行く機会を頂けたけど、今かぁ・・」と思ったことはありますが、先ほどの考えもあり、日本でもミャンマーでも自分の身は自分で守りつつ、当時の夢を叶えることを選びました。

今は、海外との往来が規制している中でこのような機会を頂けたことで、かえって貴重な経験をすることに繋がり、本当に感謝していますし来てよかったなと思います。

 

もし、このブログをご覧の皆さんの中に、これから海外で働きたいと思っている人がいれば、これまでの投稿を通して「コロナ禍だけど、こんなに元気にやってるよ!」というメッセージが伝わっていれば嬉しいです(^^)

 

日本へ来る外国人だって不安はある

 

もう1つ付け加えるのであれば、弊社にはコロナ禍に日本へやってきたり、継続して「日本に残る」という選択をして、今も一緒に働いている外国籍社員がいます。

 

現在、弊社には台湾人の社員が3名、ミャンマー人の社員が4名おり、3月にも新しいミャンマー技能実習生を迎える予定です。

 

台湾は新型コロナの感染予防対策がうまくいった国の一つであり、2021年1月においても感染者累計人数は900人未満と非常に少ないです。

そんな台湾人にとって、この時期に日本で働くというのは非常にリスキーなことだったと思います。

 

実際、私もある台湾人社員の来日時のお迎えに行ったことがありますが、マスク着用はもちろん、目からの感染を防ぐためのゴーグルやアルコール度数の高い消毒液まで持参をしており、相当警戒しながらも渡航を決意してくれたのだと感じました。

 

また、2019年に入社した別の台湾人社員は、コロナが流行り始めてから仕事以外の外出はほとんどしなくなり、会社の飲み会も極力参加しないようになりました。

それでも、台湾へ帰るということではなく、日本で働くという選択のもと、今も一緒に事業を行っています。

 

また、ミャンマー人社員も、人と密接にかかわる介護に携わるにあたって、自身の感染リスクももちろんですが、入居者様が感染しないように普段の生活にも留意しなければならず、ミャンマーにいた時よりもとても気を遣いながら生活していたのではないでしょうか。

 

このように、私だけではなく、弊社スタッフや現在日本にいる多くの外国人も、コロナ禍において、自分の意志と責任で「海外で働く」「海外で学ぶ」ことを選んでいます。

 

もちろん、今は規制的に入国ができない国もあるかと思いますが、もし機会があるのであれば「海外に行く」というチャンスを逃さずにチャレンジしてほしいなと思います。

皆さんの海外渡航が安全で、かつ充実したものになるよう願っています。

 

アフターコロナも海外で働こう!

 

いかがでしたでしょうか?

 

いよいよ明日帰国しますが、コロナがどうであれ「また来たい!」というのが今の私の正直な気持ちです。

ミャンマーはコロナだけでなく、他の感染症にかかる危険性もあり、いずれにしても渡航にはリスクが伴います。

 

それでも現地に行くか行かないかを決める最大の決め手は「自分が行きたいか、行きたくないか」だと思います。

行きたいなら、きちんと情報を仕入れて対策をして行けば良いですし、行くのが不安なら、自分が本当に心から行きたい!と思えるタイミングでまたチャレンジすれば良いと思います。

 

海外渡航に限らず、コロナ禍においても皆さんが自分のやりたいことに挑戦しながら、ビフォーコロナよりも更に充実した生活を送れますように!

 

次回は水際対策強化中の日本帰国についてレポートします。

ぜひお楽しみに(^^♪

 

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感染者数が10分の1に?なぜミャンマーのコロナ感染者は減ったのか

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

帰国を間近に控えた今週になって、家のあちこちで不備が起きています。

水圧を上げるポンプが動かない、ネットが繋がらない、貯水タンクに水が溜まらない・・・

不便ではありますが、最後の最後までミャンマーらしいなぁと思いながら生活しています(笑)

(トイレ流せないしシャワーにも入れないから貯水タンクは早く直さないとなあ・・・)

 

さて、今回はミャンマー新型コロナウイルス感染状況について、2021年1月28日現在の最新情報をお届けします。

現在、ミャンマーではコロナの感染拡大も落ち着いてきて、特にヤンゴンの感染者数は一時期の10分の1くらいにまで減りました!

感染者減の要因考察も含めてご紹介します(^^)/

 

日本よりミャンマーの方が安全?

 

ミャンマーで初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたのは、2020年3月23日。

この頃、日本ではすでに東京五輪延期の話題があがっており、東京では1日に50名程の感染者が確認されていました。

 

私が会社からミャンマー勤務の話を頂いたのが3月13日で、当初は「ミャンマーは感染者がいないから、早々に渡航できるだろう」と見込んでいましたが、上記の感染者確認により、3月31日には商用旅客機の着陸が禁止となり、一気に入国のハードルがあがってしまったのです。

 

そこから、ミャンマー国内での感染拡大は進み、1人目の感染者が確認されてから1ヶ月も経たないうちに、感染者累計数が100名を超えました。

4~7月までは、ひと月に50~100名程度感染者が増えているという状況でしたが、8月になると急激に感染者が増えて1日に100名以上の感染者がみられるようになります。

 

その後、累計感染者数は8月約900名→9月約12,500名(+11,600)→10月約51,500名(+39,000)→11月約90,000名(+38,500)→12月(+33,800)とうなぎ上りに増えていきました。

10~12月については単純計算で1日に1,000人以上新規感染者がいたという計算になります。

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そうして、10~12月に感染増のピークを迎えたミャンマーですが、私が滞在しているこの12~1月の間で段々と状況が改善していきます。


直近だと、1月26日の感染者数は国全体で411名、内ヤンゴンについては59名という数値になっています。

ピーク時と比較すると、ちょうど3ヶ月前の10月26日は、国全体で1,426名、ヤンゴンは1,156名とその差は歴然です。

 

ちなみに、1月26日の日本の感染者数は3,853名(内東京は1,026名)と、ミャンマーの9倍ほど。

ピーク時のミャンマーと比較しても遥かに深刻な状況になっています。

 

ミャンマーは少しずつ国際線の航空便をオープンにしていく流れになっていますが、一方で日本は外国人の入国制限が厳しくなってきており、すっかりミャンマー・日本の状況は逆転!

私も、ミャンマーに来る前は「ミャンマー大丈夫なの?」と言われ、日本帰国を目前にした今は「日本大丈夫?気をつけてね」と言われており、身をもって状況の変化を感じているところです(-_-;)

 

どうして感染者数が減ったのか?

 

さて、ここで気になるのは、どのようにして感染者数が減っていったのかということ。

日本でも緊急事態宣言が発令されていますが、ミャンマー国内でも色々な対策がされてきました。

現地の人たちから聞いた意見も踏まえて、主要な仮説をご紹介します。

 

仮説① 店内飲食・寺院参拝が禁止になったから

 

先日ご紹介したとおり、現在ミャンマーでは一部地域でStay Home規制がかかっており、また、店内飲食やパゴダ(寺院)での参拝を禁止することで、人が集まらないよう対策されています。 scshd-global.hatenablog.com

 

店内飲食はマスクを外して食事をすることになりますし、寺院はマスクをしているにしても人が密集するため、この2つを禁止したことで大きく感染リスクを下げることができたのではないかと考えられます。

 

仮説② 国民1人1人の感染対策が強化されたから

 

ミャンマーの人は、日本人よりも「なんとしてもかかりたくない!」という意識が強いように思います。

日本に比べると、ミャンマーでは新型コロナウイルスに感染して重症化・死亡率が高くなっています。

これは医療環境によるところも大きく、感染してしまえば命にかかわる事態になりかねないという意識があるようです。

 

現在、ヤンゴンでは外出時にマスクを着用するよう義務付けられており、実際にきちんとマスクをつけて外出をされています。

中には防護用のキャップを被っていたり、フェイスガードを着用して外出している人もいらっしゃり、それも1人・2人ではなく、結構日常的に見かけることが多いです。

(私もパートナー企業のポールスター社の事務所で勤務する際には、フェイスガードを貸し出して頂いています。)

 

また、タクシーにはコロナ対策のビニールシートが貼られていて、どの車にもたいていアルコール消毒のジェルなどが置いてあります。

個人でも消毒ジェルを持ち歩いている人が多く、タクシー運転手さんもこまめに手指消毒をされている様子でした。

 

これが田舎の方に行くと少し状況は変わるかもしれませんが、少なくともヤンゴンでは相当コロナ対策に対する意識は高いと感じています。

 

仮説③ 乾季で暑くなったから

 

ミャンマーは北側と南側で気候が異なり、これは南に位置するヤンゴンの話になりますが、乾季で暑くなったというのも要因の1つかもしれません。

ヤンゴンは年間通して30℃前後の気温なので、何月であっても暑いには暑いのですが(笑) 雨期は少し涼しく、乾季の方がより暑い日が続くようです。

 

新型コロナウイルスは気温・湿度が低いところの方が感染力を維持しやすく、世界的に見てもそのような地域での感染者数が多いという情報もあります。

ですので、もしかすると、このわずかな気温の変化が感染力抑制に繋がったのかも?

 

このまま収束なるか?

 

いかがでしたでしょうか?

 

ミャンマーでは昨日1月27日から医療従事者・ボランティアに対して、インドから輸入されたワクチンの接種を開始しており、2月5日からは高齢者や基礎疾患がある人を優先として随時ワクチン接種が行われていくようです。

 

これにより、重症化・死亡率が下がることが見込まれ、コロナ感染拡大の収束に繋がる・・・かも?

もしくは、Stay Homeや店内飲食・寺院参拝が解禁されたら、またパンデミックが起きてしまう可能性もあります。

 

いずれにしても、自身の感染対策を行いながら状況を見守ることしかできず、ミャンマー・日本そして世界各地で、一刻も早く安心して過ごせる日々を取り戻せるよう祈るばかりです。

 

このブログをご覧の皆さんも、どうかお気をつけてお過ごしくださいね(>_<)

 

本日もご覧いただきありがとうございました!

滞在期間残り1日+帰国日となりました。明日もどうぞよろしくお願いします!!

 

 

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どう乗り越える?ミャンマー医療・リハビリの壁

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

今日のヤンゴンはとっても暑かったです・・・

ネットで調べる限りだと34℃だということなのですが、雲一つなく太陽光が突き刺さってきて、体感的にはもっと暑い気がします。

 

これから約2週間後にはマイナス10℃の世界(札幌)に帰ると思うと・・・なんだか恐ろしくなってきました(笑)

気温が全然変わってくるので、帰国の際には十分体調管理に気をつけたいと思います(^^;)

 

今回のテーマは、ミャンマーの医療・リハビリ事情についてです。

ミャンマーではどのようなリハビリが行われているのでしょう?

現在私たちが運営しているリハビリステーションの様子と合わせてご紹介いたします!

 

なかなか浸透しないリハビリサービス

 

こちらに来て、ミャンマーにいる日本人の方々から何度か「ミャンマー人ってリハビリをするという概念はあるの?」という質問を頂くことがありました。

 

それもそのはず。

ミャンマーでは何か病気にかかった際に病院を受診することはあるものの、急性期(病気になり始めの時期)を乗り越えた後に、継続的にリハビリサービスを受けるという人は少ないとされています。

 

主な理由は、患者の経済状況。

症状が回復するまでの期間、病院等に通い続けるだけのお金を賄えず、症状を治したいという意思に反して「リハビリを受けない」という選択をせざるを得ない状況があります。

 

多くの人は、病院受診をする際は毎回家族や世話人が付き添いをします。

世話人を雇うのにはもちろんお金が必要。

そして、家族が付き添う場合は、仕事を休まなければならないのでその分収入が減ってしまいます。

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当社リハビリステーションの様子

黒い服を着ているのがご家族で、施術の様子を見守っています

また、サービス料を払わなければならない他に、定期的に通い続ける為の交通費も払わなければならず、総合すると決して安い出費ではないのです。

 

この状況は、発展途上の社会保障制度に起因するものもあるでしょう。

ミャンマーには、日本のような保険制度が無いので、民間病院を受診する際は10割負担で支払わなければなりません。(国営病院は無料ですが、受診するには長時間待たなければならない)

年金制度も最近取り入れ始めたところで、現状多くの人が"老後の貯え"もなく大変厳しい状況です。

 

その為、リハビリの専門家に頼ることなく、治さずそのままで生活していくか、自己流のトレーニング等でまかなっている人もいるようです。

私の家の近くでも、杖を持ち、足を引きずりながら同じ道を行ったり来たりしている人を見かけることがありますが、恐らくあれは自主リハビリなのだろうと思います。

 

ミャンマーでは、リハビリにおいて症状が治るか治らないかは本人の頑張り次第という考え方が根付いています。

その為、患者本人も頑張る気持ちはあり、専門家による的確な施術やトレーニング指導を受けられれば、現状よりもたくさんの人が健康を取り戻すことができると思うのですが・・・。

 

なかなか一筋縄では解決しない問題に直面し、なんともむずがゆい思いです・・・(^-^;

 

そんな中で進む私たちの取り組み

 

そんな状況を垣間見つつも、私たちのリハビリステーションも開始から3週間が経過しました。

モニター患者5名に施術を行い、それぞれ目標に向かって少しずつ症状の改善が見られています。

(ちなみに今回は調査のためのテスト運用であるため、先ほどあげたようなサービス料・交通費は一切かかりません)

 

今回、初めてリハビリ現場にやってきたら助手の2名も、すっかり業務に慣れて、セラピストのサポートをしてくれています。

特に、患者さんの自宅の状況や生活環境など、細かなヒアリングの場では大活躍!

言葉の壁がある日本人セラピストに変わって、きっちり患者さんやご家族からお話を聞いてくれています。

 

また、ステーション内で運用しているリハビリ支援ソフトウェアも、少しずつ使い慣れてきた模様。

助手の1名がソフトの使い方をマスターできたようで、ミャンマー人セラピストへ共有してくれています。

最初は日本人セラピストが教えていましたが・・・習得が早くてびっくりです!

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リハ助手(右)がミャンマー人セラピスト(中央)に使い方をレクチャー

おかげさまで、先日のセミナーも含め今回の調査事業は順調に進んできています。

私も残りわずかな期間ですが、現地の病院や関係機関への訪問・インタビュー等、現地で出来ることをやりきって帰りたいと思います。

 

先に紹介したような、難しい状況もありますが、今回の実証調査を通してミャンマーの医療・リハビリ分野の発展や新たなサービス展開の可能性について、有効な調査結果が得られるように、引き続き精進してまいります(^^)/

 

日本式リハビリを世界へ

 

いかがでしたでしょうか?

 

もう1つ付け加えておくと、ミャンマー理学療法士以外のリハビリに関わる公的資格制度がありません。

その為、海外へ勉強しに行ったり、海外の有資格者が指導をする中で技術や知識を仕入れているようです。

 

日本には、専門学校等に通って作業療法士理学療法士などの資格を取得し、活躍されている方が多くいらっしゃいますよね。

国内で活躍されている方も多いと思いますが、こういったリハビリ分野が発展途上にある国で働く、という選択肢はどれくらい普及しているものなのでしょうか?

 

ミャンマーで日本人が活躍できる分野はたくさんと思いますし、それは日本人にとってもチャンスですよね。

このブログのテーマでもある「アフターコロナも海外で働く」ということが、この先も選択肢として生き残っていくよう願っています(>_<)

 

本日もご覧いただきありがとうございます。

残り滞在期間もあと3日になりました・・・引き続きどうぞよろしくお願いします!

 

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ミャンマー流のバースデーパーティーとは?

こんにちは!

さくらコミュニティサービス 海外事業担当の熊谷です。

 

先日、ついにミャンマーにも新型コロナウイルスのワクチンが届いたようです!

日本もまだですが・・・ミャンマーの方が一足早かったですね。

まずは医療従事者から予防接種が始まるそうなので、一般の方に広まるのまだ先になりそうかな?

コロナを発症するとミャンマーでは日本よりも死亡率が高いので、これで少しでも数が減ると良いのですが・・・。

 

1日も早くワクチンの普及と、それによる効果が見られる日が来ることを祈るばかりです(>_<)

 

さて、実は今日、同居しているミャンマー人アシスタントのティリさんがお誕生日を迎えました!!

ミャンマーでは誕生日をどのように祝うかご存じでしょうか?

日本と大きく異なる点もあるのですが、それにはやはり宗教感が関係しているようです。

 

ティリさんにも、いつもはどのように過ごしているのかお話を伺ったのでご紹介します(^^♪

 

バースデーパーティーの主役は大変

 

ミャンマーでは、誕生日の曜日がとっても重要であることは先日ご紹介しましたね!

scshd-global.hatenablog.com

曜日を大事にしているのは、宗教の考え方に基づいた習慣でしたが、毎年の誕生日でも同様に、宗教に根付いた文化があるんです。

 

ミャンマーでは、誕生日は自分がおもてなしをしたり、寄付(ドネーション)をすることで、周囲への感謝を示す日だとされています。

日本は「お祝いをしてもらう日」という意識の方が強く、親に感謝を伝えることはあっても、「誕生日だ!寄付しに行こう!」とはなかなかならないですよね・・・(笑)

 

上座部仏教では、今生で功徳を積むことで、より良い来世を迎えられると信じられています。

そのため、誕生日はおもてなし・ドネーションをすることによって徳を積む日である、というのがミャンマーの大半の人の考え方のようです。

 

実際、ティリさんも誕生日はいつも従姉妹たちにケーキを買ってあげているそうです。

また、昨日はティリさんと一緒に外出をしたのですが、その際「明日は誕生日なので」と言って、ハトやカモメの餌を私の分と合わせて2人分買い、一緒に餌やりをしました。

昨日は「誕生日と何が関係あるのだろう?」と思っていましたが、今思うとこれも"徳を積む"ことの1つだったんですね!

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カモメに餌をあげているティリさん

ティリさん曰く、誕生日はちょっと大変・・・というか正直に「お金がかかります」と言っていました(笑)

ミャンマーの一般家庭では兄弟がたくさんいたり、従姉妹たちとも同居していたりと、同居・ご近所の親類がたくさんいる中で生活をしているようです。

もちろん、そうすると誕生日におもてなしをする相手も増えるわけで・・・。

 

ティリさんは、過去に一度だけ、友達等を呼んで自分のバースデーパーティーを開いたことがあるそうですが、その一度きりだけそれ以降はパーティはしていないとのこと。

従姉妹もたくさんいるので、パーティーに友達呼ぶまでもなく、人が多く集まるのだそうです。

もちろん、バースデーパーティーでは誕生日の人がおもてなしをするわけで・・・

 

話を聞いているだけでも気疲れしそうです(^-^;

あらためて、当たり前のように誕生日におもてなし・ドネーションをできるミャンマー人はすごいなあと感じました。

 

バースデー文化も変わりつつある 

 

ただし、特に若い人の間では誕生日は「お祝いをしてもらう日でもある」という意識も、徐々に取り入れられているようです。

 

ティリさんも、誕生日にはぬいぐるみを貰ったり、化粧品を貰ったりしたことがあると仰っていました。

プレゼントを貰いつつ、本人がおもてなしもするという、ハイブリッドスタイルなんですね!

 

誕生日に限らず、若い人を中心に宗教観についても変化が見られ始めており、他の国のやり方を取り入れながら、少しずつ文化が変わってきています。

ミャンマーの良さもあると思うので、ぜひ良い文化は残しながら次代を担って頂けたら良いなあと思います。

 

ちなみに、今回の誕生日は、先日ミャンマーの有名なベーカリー「Shwe Pu Zun」でパウンドケーキを買ってきたので、ティリさんへのお祝いとして同居メンバー3人で一緒に食べました(^^♪

「ケーキを買ってあげるのではなく、買ってもらう誕生日は滅多に無い」なんて話をしながら、楽しい時間を過ごせたので良かったです!

 

ティリさんの新しい1年が素敵なものになりますように!

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誕生日は感謝の日

 

いかがでしたでしょうか?

 

「誕生日は周りに感謝を伝える日」という意識は、私も見習いたいなあと思いました。

また、他国の"お祝い文化”を知るというのも、新たな発見があって良いですね!

 

皆さんは自分の誕生日、どのように過ごされていますか?

ぜひ、この機会に誕生日のあり方について考えてみてはいかがでしょうか(^^♪

 

本日もご覧いただきありがとうございました!

 

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